深層海水の特性と有用性
私たちが魚屋で見る魚は水深200m以浅に生息しているものが大部分で、これより深いところには見慣れない深海魚が棲む。動物プランクトンやエビ類、イカ類、でも150〜200m付近を境に、出現種が大きく変化する。これらは、光合成に必要な太陽光の到達の限界がこの付近にあることと関連している。太陽からの光は水深とともに指数関数的に消衰するため、水中の光量は、透明度の高い外洋域の場合でも、水深100mでは表層の1%、200mでは0.02m以深では植物プランクトンの現存量は極端に減少する。どれくらいの水深のものを深層海水と呼ぶのか、人によって定義が異なるが、光合成に必要な光がなくなる深さ、すなわち無光層のものを深層海水とするのが妥当であろう。
▲世界の海洋にまたがる循環の模式図(W.S. Broecker,1989)※図の黄色の矢印からピンクの矢印まで海水が流れるのに約2000年ぐらいかかります。
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